【母国を出るか】独の高給技術者「年収10万ユーロを捨て、半日本人の妻子と日本へ移住すべき?」→ 米「衰退国で稼ぎ半分とか正気か(笑)」→ そこへ“すでに日本にいるドイツ人”たちが本音を漏らし始め…

「ドイツに残るか、日本へ移るか」——ある技術者の切実な相談
海外掲示板に、ドイツ在住の技術者を名乗る人物が長文の相談を投稿した。年収はおよそ10万ユーロ、有給休暇は年32日と、条件だけ見れば恵まれている。妻は日独ハーフで日本国籍を維持しており、子ども2人も日本語・ドイツ語ともにネイティブ級。その気になれば、家族でいつでも日本へ移住できる状況だという。
それでも彼が悩むのは、ドイツでの暮らしに将来への希望が見えなくなってきたからだ。物価はコロナ前の倍、ガソリンは1リットル2ユーロ超、おまけに妻が入っていた家族の健康保険まで打ち切られそうで、自由に旅行する余裕すら消えつつある。対する日本は、給料は下がるが税や生活コストが低く、安全で、インフラも整っている。「正直、どちらが幸せなんだろう? みんなならどうする?」
この問いに、各国のユーザーが——とりわけ“日本に住んだことのあるドイツ人”たちが——本音で答えていく。以下、海外掲示板の主要な反応を翻訳して紹介する。
海外の反応 (16件)
ドイツで技術者をしている。年収は約10万ユーロ、子どもが2人、妻は日独ハーフだがドイツ育ちでも日本国籍を保持している。だから日本へ移るのは簡単なんだ。子どもは両言語ネイティブ級、俺も毎日勉強してる。 最初は移住なんて論外だった。俺はそこまでオタクじゃないし、有給32日と高給を気に入ってたからな。でも計算してみると、収入差はそこまで大きくない。日本は給料は下がるが税も安い。有給は32日 vs 20日。 そしてドイツの生活は年々とんでもなく高くなる。スーパーの支払いはコロナ前の倍。ガソリンは1リットル2ユーロ超(その6割が税金だ)。車を持たせたくないくせに電車は最悪。今度は家族の健康保険まで打ち切られそうで、妻が月400〜500ユーロ自腹になる。旅行も無理、安かったイタリアすら高騰した。 それでも将来に希望さえあれば耐えられる。だが欧州は何もかも下り坂だ。人口動態は壊滅的、医療は悪化、犯罪率は上昇、毎日がただストレスだ。 日本も問題はある。でも社会はずっと安定してる。エネルギーも確保できてる。100ユーロの航空券で沖縄に飛んで、南国のビーチで週末に神経を休められる。健康的な食事、優秀な医者、見事な自然、完璧なインフラ、良い教育、安全。一方で台湾有事のリスク、北朝鮮やロシアもある。 みんなならどうする?
>>1 うちの近所、ドイツ人が多すぎる。しかも日本語を話そうともしない。頼むから来ないでくれ。
>>2 なんでそんなにドイツを嫌うんだ?
>>1 とにかく東京にだけは行くな。この国の最悪の部分が、全部そこに凝縮されてる。
>>1 日本はもう第二の故郷みたいなものだ。東京の地理もかなり分かるし、こっちで友達の輪もできた。いつか本当にここに移り住んで、「さよなら、ドイツ」と言う日が来るのかもな。
>>1 経済が衰退してる国に、しかも今の半分の稼ぎになるために移住する(しかも差は年々開いていく)……Weeb(日本かぶれ)は本当に正気じゃないな。
やめとけ。移住が理にかなうのは、明らかに生活の質が上がる場所へ移るときだけだ。
>>1 とにかくここ(ドイツ)に留まってくれよ。生活保護(Bürgergeld)は、自分で勝手に財源が湧いてくるわけじゃないんだから(=お前の税金が要る)。
>>1 兄弟、どうせお前はドイツを出やしないさ(笑)。
>>6 確かに今はどっちの経済もイマイチだ。でも日本のほうが安定してるし、将来性もあると見てる。北海道の半導体開発とかな。少なくとも“やろう”としてる。ドイツは何でも中国に売り渡すだけだ。 給料は日本だと約3割減。でも税が安く、健康保険も安い。消費税(VAT)も低いし、インフラのおかげで車が要らない(年に数千ユーロの節約)。家族の医療は無料、住宅価格はドイツの3分の1、食料品も安い。トータルで見れば、むしろ日本のほうが貯金できると俺は思う。
>>10 やっぱりお前らWeebは正気じゃない。あの国は今、イランとイスラエルを除けばどこより速く落ちぶれてる。しかもお前は“外国人”だから、クソの中でもさらに分厚い一切れを食わされる側だぞ。
>>11 日本は、経済的には真っ先に行き詰まる国の一つになるだろうな。でも、社会的にはより安定し続けると思うよ。
>>1 >家族保険が打ち切られて、妻が月400〜500ユーロ払うことになる ん? うちの日本人妻も俺の保険に入ってるはずだが、そんな話は一度も聞いたことがないぞ。
>>1 子どもは何歳なんだ? 年齢によっては、彼らにとってかなり大変かもしれないぞ。
>>14 2歳と5歳だ。上の子は、祖父母の家での長期滞在も含めて、もう何度も日本に行ってる。簡単じゃないとは思うけど、最終的には感謝してくれると思う。
>>15 2歳と5歳なら、行くべきだと思う。早ければ早いほどいい。金銭的にはおそらく今より苦しくなるだろう。それでも、それだけの価値はあるはずだ。
管理人の分析・見解
背景:なぜ今、ドイツ人が「日本移住」を本気で考えるのか
この相談が多くの共感を集めた背景には、近年のドイツ(そして欧州全体)が抱える生活実感の悪化がある。エネルギー価格の高騰で、ドイツのガソリンは1リットル2ユーロを超える水準が続き、その大半は税金だ。食料品をはじめとする物価もインフレで大きく上昇し、相談者が「スーパーでの支払いがコロナ前の倍になった」と書いた感覚は、決して誇張ではない。加えて、社会保険制度の見直しで家族の扶養保険(被扶養者がいる場合の保険)が縮小されれば、専業の配偶者は月数百ユーロの保険料を自己負担することになりかねない——彼が挙げた不安は、いずれもドイツで現実に議論されているテーマだ。
一方の日本は、「失われた30年」と言われ経済の停滞が指摘されつつも、外国人の目には別の魅力が映る。歴史的な円安により、相対的に物価が安く感じられること。都市部では車がなくても生活できる公共交通インフラ。ドイツの3分の1とも言われる住宅価格。そして何より、治安の良さと社会の安定だ。相談者が「沖縄へ100ユーロの航空券で週末旅行ができる」と書いたように、日常から少し離れて心を休められる“余白”があることも大きい。もっとも、日本側にもリスクはある。彼自身が指摘した通り、台湾有事や北朝鮮・ロシアといった地政学的な不安は、欧州とはまた違う種類の重さを持っている。
「正気じゃない」か「行く価値がある」か——割れた助言
相談に対する反応は、大きく次のように分かれた。
表1. 「ドイツに残るか、日本へ移るか」を巡る助言の3類型
| 立場 | 主な主張 | 代表的な声 |
|---|---|---|
| 反対(経済合理性) | 衰退国で収入半減は非合理 | 「稼ぎが半分になる国に移住とか正気じゃない」(アメリカ) |
| 慎重(条件付き) | 生活の質が上がる確証が必要 | 「移住が報われるのは質が明確に上がる時だけ」(イタリア) |
| 賛成(安定・将来) | 金より社会の安定と子の将来 | 「経済では先に行き詰まるが、社会的にはより安定し続ける」(ドイツ) |
※出典:海外掲示板の同スレッドに寄せられた助言をもとに、管理人が3つの立場に整理したもの。
反対派の急先鋒はアメリカ人だった。「経済が衰退している国に、しかも母国の半分の稼ぎになるために移住する。差は年々開いていく。Weeb(日本かぶれのオタク)は正気じゃない」。これは一見冷たいが、純粋に数字だけを見れば筋の通った指摘でもある。イタリア人の「移住が理にかなうのは、明らかに生活の質が上がる場所へ移る時だけだ」という慎重論も、同じ現実感に根ざしている。
これに対し相談者(ドイツ人)は、具体的な数字で反論した。「確かに給料は約3割下がる。だが税と健康保険の負担が軽く、車が不要なインフラで年間数千ユーロが浮く。住宅価格はドイツの3分の1、食料品も旅行も安い。トータルで見れば、むしろ日本のほうが貯金できると思う」。さらに「ドイツは何でも中国に売り渡すだけだが、日本は北海道の半導体開発のように、少なくとも未来へ手を打とうとしている」と、将来性の差にも言及した。手取りの額面だけでなく、“可処分所得”と“将来の安定”で考えるという視点である。
結論:背中を押したのは、同じ立場の父親の一言だった
興味深いのは、議論を主導したのが当の“日本在住・経験者のドイツ人”たちだったことだ。「東京には行くな。この国の最悪の部分が全部凝縮された場所だ」という土地勘のある忠告。「日本はもう第二の故郷だ。東京も友達もいる。いつか本当に『さよなら、ドイツ』と言うんだろうな」という、すでに半分心を決めた者の述懐。彼らの言葉には、観光客の憧れとは違う、生活者としてのリアルな手触りがあった。
そして相談者が「子どもは2歳と5歳だ」と明かすと、別のドイツ人がこう背中を押した。「2歳と5歳なら、行くべきだ。早いほうがいい。金銭的にはおそらく今より苦しくなる。それでも、それだけの価値はあると思う」。お金の損得を冷静に認めたうえで、なお「価値はある」と言い切るこの一言は、スレッド全体で最も誠実な助言だったと言っていい。
母国に残るか、異国へ渡るか——これは日本人にとっても、地方から都会へ、あるいは海外へ出るかどうかを考えるときと、どこか地続きの問いだ。数字で測れる損得と、数字では測れない安心や子どもの未来。そのどちらを重く見るかで、答えは静かに変わってくる。一人のドイツ人技術者の悩みは、豊かさとは何かという、誰にとっても他人事ではない問いを映していた。
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