【値上げ】Switch2が1万円高い「59,980円」へ、海外の反応は…「真犯人はAIだ」「ソニーは何度も上げてる」
円安に揺れる日本のゲーマーに、もう一つの衝撃が走った。2026年5月8日、任天堂が国内向け製品の一斉値上げを発表したのだ。5月25日からNintendo Switch 2が49,980円→59,980円と一気に1万円アップ。Switch有機ELモデルも37,980円→47,980円、初代Switchは32,978円→43,980円、Switch Liteは21,978円→29,980円と、現行ハードがまとめて値上げされる。さらに7月1日からはSwitch Onlineの料金も引き上げられる。海外では米国が499.99ドル(9月〜)、欧州が499.99ユーロ。任天堂は理由を「市場環境の変化」「材料費などの原価上昇」と説明した。
1万円という上げ幅にSNSは騒然となったが、海外掲示板の反応は、誰もが予想したのとは少し違う方向へ転がっていった——。
海外の反応 (22件)
任天堂が日本国内のハードを5月25日から一斉値上げすると発表。Switch2は49,980→59,980円、有機ELモデル37,980→47,980円、初代Switch32,978→43,980円、Switch Lite21,978→29,980円。Switch Onlineも7月1日から値上げ。海外でもSwitch2は米499.99ドル(9月〜)、欧州499.99ユーロに。任天堂は「材料費・メモリ原価の上昇」「市場環境の変化」を理由に挙げた。
値上げの理由なんて、任天堂が発表した時点でRAMだと分かってた。3年前に180ドルで買ったDDR5メモリが、今や1300ドルだぞ。笑うしかない。
どう見てもRAM危機が原因だろ。メモリもストレージも、場所によっては3倍に跳ね上がってる。値上げするしかなかったのは明らかだ。
正直、AIなんて“少し賢くなった検索エンジン”程度のものに、これだけの資源を注ぎ込む価値があるとは思えないんだよな。
ソニーはこれまでPS5を何度値上げした?任天堂は一度、理由をきちんと説明して上げただけ。それなのに皆ブチ切れてる。
いや、任天堂の対応はマシな方だよ。Steam Deckの掲示板を見てみろ、Valveの値上げ対応に皆ブチ切れて大荒れだから。
RAMやSSDが高騰しても、任天堂は本体をできるだけ手頃に保とうとするさ。本体が高いほどソフトが売れなくなる。ソニーやMSと違って、任天堂は頑なに自社ソフトのPC移植をしないんだから。
逆にValveはハード価格に一切配慮しない。Steam DeckもSteam Machineも気の毒なことに。任天堂がここまで本体販売を気にかけるのは驚きだが、ソフトを売るために必要なんだろうな。
否定するわけじゃないが、任天堂は顧客に関わる決定では常に客を最優先する。一方でビジネスや競争となると容赦がない。そこは別に嫌いじゃないけどね。
報道を読む限り、これは一種の転売ヤー対策っぽいな。100%はっきり書かれてはいないけど。
米国じゃ今にも転売屋が動き出すぞ、もう始まってなければの話だが。これだけ前もって値上げを予告するのは、転売屋に「今のうちに動け」と叫んでるようなものだ。
だよな。転売屋がここで一体何をするっていうんだ?定価より50ドル安く売るのか?すでに消費税を被ってるのに。在庫が払底しない限り成立しない商売だ。
任天堂がこのペースで本当に値上げしたら、みんな初代Switchを“最後の手頃なゲーム機”扱いし始めるぞ😭
ゲームは贅沢品だ。俺はマリオカートが好きで、そのためだけに本体を買った。2本遊べるかどうかのために600ドルも出したくない、と思うのは完全に正当だろ。
「もっと大事なことがある」みたいな御託を並べなくても、ただ“自分には高すぎる”って言えばいいだけだろ。それに「ドンキーコングに600ドル」って言い方は明らかに悪意ある印象操作だ。本体で遊べるのがそれだけじゃないのは分かってるくせに。
人が娯楽の電子機器に出せる額には限界がある。任天堂は単に“自分の足を撃ち抜く”度合いを抑えてるだけ。結局のところ、彼らは大半をソフトで稼いでるんだから。
何を言ってる、昔からゲームはそのくらいの値段だったろ。インフレを考えたらもっと高い。スーパーマリオ64なんて70ドルくらい払ったぞ。
進行中のRAM危機は、本当に多くの人を苦しめている。PCやゲーム機を売るテック企業も含めてだ。近所のショップでメモリ1本が1500ドルの値札を付けてたんだぞ…?AIはもう止めないとダメだ。
管理人の分析・見解
「犯人は任天堂じゃない」— 海外が名指しした“真犯人”
今回の値上げに対し、海外掲示板でまず目立ったのは、任天堂を責めるのではなく「真犯人は別にいる」という指摘だった。やり玉に挙げられたのは、世界的なメモリ(RAM)価格の高騰である。「進行中のRAM危機が、PCやゲーム機を売るテック企業まで苦しめている。AIを止めないと」という嘆きに、「3年前に180ドルで買ったDDR5メモリが、今や1300ドルだ。笑うしかない」という生々しい実体験が続く。「メモリもストレージも、場所によっては3倍に跳ね上がっている。値上げするしかなかったのは明らかだ」という冷静な分析も多く、値上げの直接の引き金がメモリやストレージの原価上昇であることは、もはや多くのゲーマーの共通認識になっているらしい。任天堂が公式に挙げた「材料費の上昇」という説明と、現場の肌感覚がぴたりと一致している点が興味深い。普段なら値上げに真っ先に噛みつくはずのコアゲーマーたちが、今回ばかりは「これは仕方ない」と矛を収めている——その温度感こそ、今回の騒動の特異な点だと言える。
図1. DDR5メモリ(32GB)の小売価格の推移
出典:IEEE Spectrum/小売価格トラッキング(DDR5-6000 32GBキット)
【独自背景】なぜ“半導体メモリ”が世界のゲーム機を直撃したのか
ではなぜ、ゲーム機の価格が半導体メモリにここまで振り回されるのか。背景にあるのは、2024年ごろから続く世界的なメモリ供給危機だ。生成AIブームでデータセンターの増設が爆発的に進み、クラウド大手が高性能メモリ(DRAM)を桁違いの量で買い占めた結果、同じ供給網に頼るPC・ゲーム機メーカーの調達コストが急騰した。ゲーム機は本体に大量のメモリとストレージを積むため、この高騰の直撃を受ける構造になっている。実際、任天堂自身、メモリ高や関税の影響でFY27(2027年3月期)の見通しに約1,000億円規模の追加コストを織り込んだと報じられており、値上げは“やむを得ない防衛策”の色合いが濃い。注目すべきは、この波が任天堂だけを襲っているわけではない点だ。ソニーはすでにPS5を複数回値上げし、Steam Deckを擁するValveも価格改定に踏み切った。PCの自作パーツ市場でもメモリやSSDの相場が跳ね上がり、ゲーミングPCの組み立て費用は数年前とは別物になっている。つまり今回の一件は、任天堂一社の都合というより、AIが牽引する半導体争奪戦のしわ寄せが、ついに家庭のゲーム機にまで及んだ象徴的な出来事なのだ。「AIなんて“少し賢い検索エンジン”程度なのに、これだけの資源を食う価値があるのか」という海外の冷ややかな声は、その不満を端的に物語っている。
図2. AI向けデータセンターへの設備投資額
出典:The Motley Fool/IEEE ComSoc(2026年は$600〜700Bの予測中央値)
「ソニーやValveよりマシ」— 値上げの“見せ方”が分けた評価
もう一つ印象的だったのが、他社との比較で任天堂を擁護する声の多さだ。「ソニーはこれまでPS5を何度値上げした?任天堂は一度、理由をきちんと説明して上げただけなのに、皆ブチ切れている」という指摘は多くの共感を集めた。同時期に値上げしたValveのSteam Deckについても、「あちらのコミュニティは大荒れだ」「Valveはハード価格に一切配慮しない」と対比され、相対的に任天堂の対応が“丁寧だった”と評価された。背景には任天堂特有のビジネスモデルがある。「任天堂はソフトで稼ぐから、本体はできるだけ手頃に保ちたい。だからPC移植もしない」という分析の通り、ハードを普及させてこそ自社ソフトが売れる任天堂にとって、本体の値上げは本来いちばん避けたい一手だ。それでも踏み切らざるを得なかったからこそ、丁寧な理由説明と、原価上昇分をすべて転嫁しない“上げ幅の抑制”という形を選んだのだろう。同じ“値上げ”でも、説明の有無と幅の取り方という“見せ方”ひとつで、ここまで受け取られ方が変わる——企業の危機対応として示唆に富む対比である。
図3. PS5(通常版)の国内定価の推移
出典:ソニー公式発表(各時点の通常版・ディスクドライブ搭載モデル定価)
値上げ前の“駆け込み”と転売 — 日本の小売が動いた理由
そして日本特有の論点として浮上したのが、「転売」をめぐる攻防だ。値上げ発表後、日本の一部小売がSwitch 2の販売を制限し始めたことが海外でも報じられ、「これは一種の転売ヤー対策に見える」というコメントが最も高い支持を集めた。一方で冷静な反論もある。「上げ幅は約10%。消費税や保証切れを考えれば、転売屋の利幅としては足りない」「これだけ前もって値上げを予告するのは、むしろ転売屋に“今のうちに動け”と叫んでいるようなものだ」という指摘だ。確かに、値上げ前の旧価格で買い溜めて値上げ後に売り抜ける“駆け込み転売”を誘発しかねず、小売の販売制限はその火消しとも読める。さらに見逃せないのが、マイニンテンドーストアの多言語版Switch 2は据え置きで、値上げされたのは日本語版だという点だ。割安な国内向けモデルを海外転売目的で狙う動きを牽制する構図とも読め、円安下で広がる“内外価格差”という、先日の京都バス二重価格にも通じる根の深いテーマが、ここでもまた顔を出している。ゲーム機一台の値札の裏側に、AI半導体バブルから円安、転売対策まで、2026年の世界経済の縮図が透けて見える——そう考えると、この1万円はずいぶん重い1万円である。
参考・出典
- 任天堂・ソニー・Valve の公表価格/決算資料
- IEEE Spectrum ほかメモリ(DRAM)価格トラッキング
翻訳元■