【日本に移住する】海外「清潔で低犯罪、だから日本へ」スウェーデン人の宣言→各国「それスウェーデンでは?」オチは日本人「フィンランドに行け」
「だから、日本に移住する」——たった3行の宣言が議論の火種に
きっかけは、あるスウェーデン人ユーザーの短い書き込みだった。「清潔で、犯罪が少なく、信頼でき、物価も手頃な社会に住みたい。なぜなら自分は秩序正しく、賢いエンジニアだからだ。だから——日本に移住する」。たったこれだけの“移住宣言”である。
ところが、この一文に各国のユーザーが次々と食いついた。「日本は衰退している、中国の方が良い」という横やり、「お前は結局よそ者だ」という冷たい警告、移住制度そのものへの長い嘆き、そして当の日本人からの思わぬツッコミ——。憧れの国へ旅立とうとする一人の決意表明は、いつしか「外国人が日本に住むとは、どういうことか」を各国が本音で語り合う場へと変わっていった。
以下、海外の反応からその背景と現状を独自の視点で分析していく。
海外の反応 (22件)
清潔で、犯罪が少なく、信頼できて、物価も手頃な社会に住みたい。なぜなら俺は秩序正しくて賢いエンジニアだからだ。 だから、俺は日本に移住する。
お前、そんなに日本が大好きなのか?
“秩序正しくて賢いエンジニア”ねえ…。でも日本社会には、優秀な人間がイノベーションを起こすのを妨げる“社会的なボトルネック”がたくさんあるぞ
日本はもう衰退してる国だ。中国の方がその条件を全部、しかももっと安く満たしてるし、おまけに上り調子ときてる
>>4 俺は中国より日本の文化の方が好きなんだよ
>>4 そんなに中国が良いなら、お前が中国に行けばいいだろ
>>1 “本当に賢い人間”なら、これから落ちぶれていく国にわざわざ移住なんてしないけどな
“高い信頼”ってのは社会が同質だからこそ成り立ってるんだ。移民として入るお前は、その外側の“よそ者”だぞ。しかも移住者として現地の不動産や物価を押し上げる側になる
>>8 悪いがスウェーデン人は高信頼で秩序正しいんでね、お前の同胞とは違うんだよ。むしろどの国もスウェーデン移民なら喜んで受け入れるさ
>>9 それでも、お前は“よそ者”だよ
>>1 日本だと有名人が大麻で捕まっただけで、職業人生が完全に終わるんだぜ。あれはダサいと思う
>>4 “中国の大学生になって、可愛いスケーター彼女と本物のサイバーパンク都市を探検する”…そんな人生を夢見たって仕方ないだろ
この惑星の移民の扱い方は本当におかしいよ。健康でワクチンも打ってて、教育もあって犯罪歴もない大人なら、自分を養える限り、荷物をまとめて好きな場所に移住できていいはずだ。OPはまさに好例だ——世界有数の国の出身ですら、生まれ落ちた場所より自分の価値観や生き方に合う土地を求めてる。OPはきっと日本に移って、税金や手数料で政府に金を落とし、弁護士を雇い、人生の全書類を提出し、要求を全部のんで、友達を作り、人口が減ってる国で恋人まで見つけるだろう。それでも結局はビザだか永住権だかを拒否されて、スウェーデンに送り返されるんだ。本当に馬鹿げてる。その一方で、不法滞在してるどこかのろくでなしは、何年も東京で好き放題やってお咎めなしときてる
>>1 街を清潔に保ってるのは分かるけど、ゴミは焼却処分してるんだろ? あっちの環境への意識が実際どうなのか、ちょっと気になるな
>>1 つまりお前、(日本に移住したあの配信者)ピューディパイじゃん
“清潔で、犯罪が少なく、信頼できて、物価も手頃な社会に住みたい”…それ、スウェーデンのことなのでは?
>>16 ははっ。もう70年代じゃないんだよ(※スウェーデンも昔とは違う、の意)
>>1 だったら北朝鮮(DPRK)でもいいんじゃないか
そんなに不満なら、自分の国に残って国を立て直せばいいだろ
>>19 他人の散らかしの後始末は俺の仕事じゃない。人が価値を生み出したくなるような魅力的な条件を用意するのは、“社会の側”の仕事だ
しばらく年配のベトナム人男性から部屋を借りてたんだ。家賃は激安で、室内はどこも完璧に清潔。他の住人もみんなアジア系で、とても静かだった。俺は“汚いガイジン”だからって洗濯機と乾燥機は使わせてもらえなかったし、俺が生まれる前の出来事で“お前らが家族を殺した”なんて言われたこともある。でもそれ以外はみんなすごく親切で、時々飯を作ってくれて、俺が食べるのを嬉しそうに眺めてた。残念ながら大家さんが股関節を折って、娘さんが老人ホームに入れてしまったけどね
正直、フィンランドかノルウェーに移住した方がいいよ。日本に来るよりずっと労力も少ないし、人も文化も気候も、あらゆる面でそっちの方がお前には合ってるはずだ
管理人の分析・見解
「日本に住みたい外国人」は、実際どれくらい増えているのか
スレ主のような「日本に移り住みたい」という外国人は、いまや決して珍しくない。実際、日本で暮らす外国人の数はこの10年で大きく伸び、出入国在留管理庁の統計では、在留外国人は2024年末時点で約376万人と過去最多を更新した。10年前の約2倍に迫る水準である。
表1. 在留外国人数の推移
| 時点 | 在留外国人数(概数) | 備考 |
|---|---|---|
| 2014年末 | 約212万人 | — |
| 2019年末 | 約293万人 | コロナ禍前のピーク |
| 2024年末 | 約376万人 | 3年連続で過去最多 |
出典:出入国在留管理庁「在留外国人統計」
背景にあるのは、人口減少と人手不足を補うための受け入れ拡大だ。前回の記事でも触れた通り、日本人の数は毎年90万人規模で減っており、それを部分的に埋めているのが外国人の増加である。スレで「人口が減ってる国なんだから移民を歓迎しろ」という声が出たのは、この事情を踏まえたものだ。一方で、スレ主のように「エンジニア」「高い納税能力」を自負する高スキル人材の移住希望と、現実の在留資格制度が必ずしも噛み合っていない、というアメリカ人の長い嘆きも的を射ている。優秀で善良な人ほど厳格な審査に時間を奪われ、逆に不法滞在者が野放しになる——この「真面目な人が報われにくい」構造への苛立ちは、移民を受け入れるどの国にも共通する悩みでもある。
何度も出た「お前はよそ者(ガイジン)だ」という現実
このスレで繰り返し突きつけられたのが、「お前は結局よそ者(outsider/gaijin)だ」という言葉だった。サウジアラビアのユーザーは「日本の高い信頼は社会が同質だからこそで、移民として入るお前はその外側の人間だ」と指摘し、アメリカ人は実体験として「ベトナム人の大家に“汚いガイジンだから”と洗濯機を使わせてもらえなかった」という、ほろ苦くも温かいエピソードを語った。
ここで言う「ガイジン」とは、単なる差別語ではなく、日本社会に根強い「内」と「外」の線引きを象徴する言葉だ。言葉が堪能でも、税金を納め、長く住んでいても、「日本人ではない人」というカテゴリーがついて回る——これは多くの在住外国人が口を揃える実感である。もっとも、それを「冷たさ」と取るか「節度ある距離感」と取るかは人による。スレのベトナム人大家の話のように、よそ者扱いと、食事を振る舞ってくれる温かさが矛盾なく同居しているのが、日本で暮らす外国人が出会うリアルな手触りなのだろう。
「日本か、中国か、北欧か」— 比較で見えた各国の本音
議論はやがて「そもそも日本がベストな移住先なのか」へと広がった。アメリカ人は「日本は衰退中、中国の方が同じ条件を安く満たし、しかも上り調子だ」と中国推し。イギリス人が「中国の都市でサイバーパンクな青春を送る人生」と夢を語れば、スウェーデン人は「いや、自分は日本文化の方が好きだ」と譲らない。
表2. 海外掲示板で挙がった日本移住の魅力と懸念
| スレで挙がった日本移住の「魅力」 | スレで挙がった「障壁・懸念」 |
|---|---|
| 清潔・低犯罪・高い信頼性 | 「よそ者」として線引きされる文化 |
| 物価が(円安もあり)相対的に手頃 | 経済の停滞・将来への不安 |
| 独自の文化・治安の良さ | 厳格で時間のかかる在留資格制度 |
そして最も皮肉が効いていたのが、日本人ユーザー自身のツッコミだった。「“清潔で低犯罪で物価も手頃な社会に住みたい”——それ、スウェーデンのことでは?」。かつて高福祉・高信頼の代名詞だった北欧の住民が、わざわざアジアの島国を目指す。この“ないものねだり”の構図を、当事者である日本人が一番冷静に見抜いていたわけだ。
結論:「住みたい国」と「住める国」のあいだで
このスレが面白かったのは、嘲笑の応酬に見えて、その実、誰もが「自分はどこでなら幸せに暮らせるのか」を真剣に考えていた点だ。スウェーデン人は母国の治安悪化に幻滅し、アメリカ人は移民制度の不条理に怒り、日本人は「うちより北欧の方が君に合う」と気遣う。国境を越えて、皆が“より良い暮らし”の置き場所を探している。
そして議論を締めたのは、ある日本人の率直な助言だった。「正直、フィンランドかノルウェーに移った方がいい。日本に来るより労力も少ないし、人も文化も気候も、あらゆる面でそっちの方が君に合っているはずだ」。憧れだけでは「住める国」にはならない——移住先を“理想”で選ぶ人へ、現地の人間から贈られたこの一言こそ、このスレで最も誠実な結論だったのかもしれない。
参考・出典
- 出入国在留管理庁「在留外国人統計」
翻訳元■