【24時間働けますか?】日本のサラリーマンは有給休暇を消化したことにして出勤!?

「日本人は有給休暇を出勤して消化する」海外掲示板が驚愕
海外掲示板に 「日本の労働者は10日間の有給休暇を、平日に出勤して消化する」 という投稿が立ち、各国のユーザーから日本の労働文化への驚き・批判・分析のコメントが寄せられた。「月80時間残業して上司を不機嫌にさせない」「仕事の半分が無意味だから生産性が低い」「結婚や出産は嫌な顔をされる」など、日本人視点と諸外国の視点が交差。シンガポール人ユーザーは日本労働政策研究所(JILPT)の統計を引用し、「49.8%の男性が無償残業をしており、12.6%は月50時間以上の無償残業」と指摘した。
以下、海外の反応からその背景と現状を独自の視点で分析していく。
日本では、皆勤で1年働いた労働者は10日間の有給休暇を与えられる。しかし多くの労働者は、有給休暇を平日に充てつつ、それでも出勤する。仕事を与えてくれた雇用主への感謝の表現として、休まずに働くんだ。 金を受け取って働かないという「ズル」をしないように、有給分を「働いて稼ぐ」。あなたの国では、こんなことありえるか?
彼らは「ワーカホリック」と呼ばれる。我々の国にもいる。労働時間制限の法律はあるが、彼らは無視してタイムカード打ってから残業し続ける、無給でな
俺も週末も有給も働いてる。簡単なことだ: > 他の仕事を見つけるのは不可能、絶対に失敗してはいけない、全てを期限内にこなせ > 人生でやることはアニメとゲーム以外に何もない
日本人は生まれた時から「理想的な従順な家畜」として洗脳されてる。そこから外れた人間は、想像を絶する殺人犯になるんだ
時々仕事があるおかげで何かやることがあるって感じる。週末は何もしない、ジムに行って、洗濯して、買い物して、それで終わり。何もない
多くの人にとって、働くことは趣味、もしくは習慣みたいなもの。4chanブラウジングと同じ悪い習慣だな
日本の嘘文化のせいで統計は信頼できない。日本労働政策研究所(JILPT)の調査によると: - 男性49.8%、女性41.0%が無償残業 - 男性12.6%、女性5.9%が月50時間以上の無償残業 - 男性は平均38.1時間、女性は29.4時間の無償残業
生産性が低いのは、仕事の半分がほぼ無意味だから。空港や博物館に行ってみろ、まっすぐな廊下で「こっちに行ってください」と案内する人がいる。他の国ではただ標識を置けば済む話だ。 ボランティアなのか分からないが、信号のある交差点で4人もの男が歩行者に「赤」「青」って合図してた。緑なのを教えてくれてありがとう、それ無しじゃ気付かなかったよ
これは失業率を低く保ち、人々を忙しくする社会契約だ。日本では福祉受給者は歓迎されないからな。 でも俺も日本に行った時にショックを受けた。人が他の人を見張りながら街掃除や設置作業をしてる、小規模工事現場でも入口におじいちゃん警備員、博物館の係員等など
これ俺も見たな(日本旅行中のアメフト体型のおっさんとして)。空っぽの駐車場で、8人の男と2人の女が交通整理待ちで立ってた——まあ普通の駐車場なのに。シュールだった
これは悪いことだ。労働者がより多くの自由時間を要求し、それが間接的な賃金上昇になることで、雇用主は冗長性を減らし労働者1人あたりの効率を上げざるを得なくなった。日本のやり方は逆効果
公平に言うと、残業中の人はだいたい携帯弄ってるだけだ。会社が「生産性を見せる」ために必要なだけ。早く帰らせて残業として打刻させても、実際の労働は変わらない
日本人は月80時間残業し、12時間労働し、有給休暇すら出勤することを選ぶ。上司を不機嫌にさせるくらいなら、ビジネスが100%効率で動かないくらいなら、死ぬまで働いた方がマシだと考える。 ガイジン(外国人)は良い労働者になり方を知らない。上司や仕事に対して感謝が足りない
私は遅刻して、早退して、2時間のランチ休憩を取って、それでも16時間Excelで仮想の数字を動かす日本のサラリーマンより稼いでる
現代の日本人は長時間労働してない。日本人=働き者というイメージは前世紀の話
日本は「保育園社会」の典型。仕事は生産的というよりパフォーマンス的。ほとんどの仕事は「出勤すること」が目的
ヨーロッパの仕事もほとんど同じだ。「シナジーを活用してKPIを推進」とか叫ぶ50人のオフィスの女と書類書きの官僚に対して、本当に仕事してる発達障害男1人くらいの比率
日本では、結婚したり子供を持ったりすると、上司や同僚から白い目で見られる。特に勤続10年未満で。「君は本当に家族より仕事を大事にしてるの?示してよ。感謝はどこ?」と。 仕事に人生を捧げてるなら、それを行動で示せ——というプレッシャー
管理人の分析・見解
データで見る日本の有給休暇取得率——欧州との差
「有給休暇を消化したことにして出勤」というネタは、データで見ても誇張ではない。日本の年次有給休暇の平均取得日数は10.9日(2022年)で、付与日数(約20日)に対する取得率は約56%にとどまる。
表1. 主要国の年次有給休暇取得率比較(2021年)
| 国 | 取得率 | 備考 |
|---|---|---|
| ドイツ | 93% | ほぼ完全消化 |
| 英国 | 84% | 同上 |
| フランス | 83% | バカンス文化 |
| イタリア | 77% | 同上 |
| 日本 | 約56% | 半分近くを残す |
出典:各国の有給休暇取得率調査(2021年)
図1. 年次有給休暇の取得率(国際比較)
出典:各国有給休暇取得率調査(2021年・概算)
欧州では「有給休暇は労働者の権利、取らないのは経営側の怠慢」という認識が確立している。日本では「有給を取ると同僚や上司に迷惑をかける」という同調圧力が強く、付与された権利のほぼ半分を自主的に放棄する文化が続いている。
「日本人は長時間労働してない」は本当か
日本人投稿者からは「現代の日本人は長時間労働してない、それは前世紀のイメージ」という反論も上がった。これもデータ上は半分正しい。OECDによれば日本の2019年平均年間労働時間は1,644時間で、世界平均(1,726時間)よりむしろ少ない。1990年代から続く働き方改革・ノー残業デー・有給取得促進の効果ではある。
問題は長時間労働の偏在だ。週50時間以上働く雇用者の割合で見ると、日本は21.9%。英国12.8%、米国11.7%、ドイツ約8%、フランス7.8%と比べて突出して高い(OECD)。平均は改善したが、5人に1人は今も週50時間以上働いている。さらにJILPTの統計では男性正社員の49.8%が無償残業をしており、12.6%は月50時間以上の無償残業。統計に現れない隠れた長時間労働が、まだ相当ある。
なぜ日本だけ「有給を消化しない」のか
構造的な要因は3つに整理できる。まず「迷惑をかけない」文化。自分が休めば同僚の負担が増える=迷惑をかける、という感覚が、欧州型の「休むのが当然」と決定的にぶつかる。次に業務の属人化。欧米のジョブ型雇用では職務が文書化されていて誰でも代替できるが、日本のメンバーシップ型では業務が個人に紐づき、休むと止まる。最後に、上が休まない。管理職や経営層が率先して有給を取らないため部下も取りづらく、「社長が出社してるのに休めない」空気が職場を支配する。欧米ではCEOがバカンスに行くのが普通だ。
「過労死(karoshi)」「サービス残業」「五月病」と、日本の労働文化は独自の英語語彙を生むほど海外の研究対象になっている。今回のスレッドも、その関心の延長線上にある。
法律で殴ったら、ようやく動いた
改善の兆しはある。2019年4月施行の改正労働基準法で、企業は年10日以上の有給を付与する労働者に最低5日の取得を義務付けられた。違反企業には30万円以下の罰金。この影響で取得率は2018年の51.8%から2022年の58.3%へ上昇した。ようやく欧米の30年前の水準に追いついた段階ではある。
ただ、管理人はこの「改善」の中身のほうが気になっている。説得でも啓発でもなく、罰金付きの法的強制によって初めて取得率が動いた。裏を返せば、日本人は自発的には休めないと国家が認めたに等しい。
権利の顔をした「許可」
「出勤して有給を消化する」という奇妙な光景が暴いているのは、結局このことだと思う。日本では、行使しない権利は権利ではなく、事実上「上司から下りてくる許可」になっている。法律上は欧州と同じ権利として付与されているのに、同調圧力と属人化した業務と休まない上司の空気の中で、「取ってよいかどうかを周囲にうかがう許可制」へ変質する。休む自由を国民に使わせるために、わざわざ「休ませる法律」が必要になる国。笑い話として海外に消費されたネタの底には、そういう構造が横たわっている。
参考・出典
- OECD(年間平均労働時間、週50時間以上就業者の割合)
- 労働政策研究・研修機構(JILPT)(無償残業に関する調査)
- 厚生労働省「就労条件総合調査」(年次有給休暇の取得率)
翻訳元■