【学会に総スカンされた地質学者】海外「まさかのNASA衛星で正解確定」→96歳の一言が刺さりすぎる

学会総出でボコられた地質学者、最後に勝つ
太平洋岸北西部(米ワシントン州東部)には「チャンネルド・スキャブランド」と呼ばれる、無数の水路状の谷が刻まれた奇妙な荒野が広がっている。1920年代、地質学者J・ハーレン・ブレッツはこの地形を「氷河期に起きた破局的な大洪水が一気に削り取った」と発表したが、当時の地質学の常識(地形はごく長い時間をかけてゆっくり変化するという斉一説)に真っ向から反するとして、学会から総スカンを食らった。反論の急先鋒だったのがリチャード・フォスター・フリントで、対立は40年以上続いたという。それでもブレッツは証拠を手に主張を曲げず、1970年代に入って航空写真・衛星写真の解析が進むと、かつて北米大陸を覆っていたミズーラ氷河湖が決壊を繰り返した跡であることがついに裏付けられた。1979年、96歳のブレッツは地質学最高の栄誉とされるペンローズ・メダルを受賞。その際、息子にこう漏らしたと伝えられている――「もう敵は皆死んでしまったから、勝ち誇る相手もいないよ」。以下、海外掲示板の主要な反応を訳して紹介する。
ある地質学者が、太平洋岸北西部の地形は氷河期の破局的な大洪水によって削られたと主張し続けたせいで、何十年も学会から嘲笑された話。彼が正しかったことは、1970年代にNASAの衛星写真でようやく証明された。96歳でついに地質学最高の栄誉であるペンローズ・メダルを受賞した際、彼は一言こう漏らしたという――「もう敵は皆死んでしまったから、勝ち誇る相手もいない」
>>1 うちの母親、小学生の頃に先生へ『大陸って、パズルみたいに形がぴったり合う気がする』って言ったら、バカにされたらしい。30年後、私がプレートテクトニクスを勉強してるのを見た時、母は『あの先生がまだ生きてたら、これ見よがしに自慢してやったのに』って顔をしてたのが分かった
>>1 この人を扱ったラジオドキュメンタリーがあってもいいと思う。マニアックな業界の激しい内輪もめを深掘りする回、大好きなんだよな。自分の一番のお気に入りは『本物のヒゲを生やしたサンタクロース業界の派閥抗争』を扱った回
>>1 それブレッツ本人の話だよな?昔は普通に『ブレッツ・フラッド』って呼んでたし、そもそも彼はNASAの写真なんて要らなかったんだよ。飛行機が発明された時点で、ワシントン州の上空から地形を調べれば、洪水が残した波状の地形はすぐ見えたはずなんだから
>>2 たしかに。自分が住んでる場所が、そんな遠くない昔まで氷河だったのを時々忘れそうになるわ
>>3 やばいのは、場所によっては氷河が無くなった反動で今も地面が隆起し続けてるってこと
>>2 補足すると、彼が理論を発表した時点でもう飛行機は発明されてたよ。地形図や堆積物の分析、それにミズーラの谷が洪水のボトルネックだったと特定したことが重要な証拠になった。 個人的に、ブレッツは科学史でいちばん好きな『教訓』のひとつなんだよな。矛盾した人物だから。キャリア初期は、緩やかな変化という当時の定説に逆らってでも証拠を貫いた『英雄』として描かれる。でも晩年は逆の役回りになる。新しい研究で『実は一度の劇的な洪水じゃなく、少なくとも20回の洪水が徐々にこの地形を削った』と分かった時、今度は自分の説(一度の劇的な変化)に固執する『守旧派』側に回ってしまった。 年齢のせいか名声のせいかは分からないけど、証拠に従って定説を覆したことで有名な男が、いざ自分の説が疑われる番になったら証拠に従えなかったわけだ。 科学は英雄的な人物が現れて進歩するものじゃない。頼りない個人が代わる代わるハンドルを握って、そのうち使えるものだけが生き残っていく。進歩させるのは『人』じゃなく『プロセス』の方なんだよ
>>5 それに、科学を前進させる地道な仕事をした人の多くは、理論が後で誤りだと証明されたせいで完全に忘れられてもいる。反証も実証と同じくらい科学を進歩させてるんだけどね
>>5 「科学は英雄的な人物が現れて進歩するものじゃない、頼りない個人が代わる代わるハンドルを握って使えるものだけが生き残る」ってくだり、まさにそれ。『偉人史観』は歴史の実像として正確じゃないし、科学の世界でも幅を利かせるべきじゃない。一人の人間が分野の理解を劇的に変えるケースって、たいてい他の人がすでに見つけていたパターンに気づくための知識とスキルを、たまたまその人が持ち合わせていただけなんだよ
>>2 自分でも調べてみるつもりだけど、詳しそうだから聞きたい。ワシントン州でこれを実際に見られる場所ってある?見晴らしのいい高台から一望できるハイキングコースとか、歩いてる途中で波状の地形に気づけるようなところとか。どのくらいのスケールの話なのか掴めてないけど、今ワシントン州に住んでるから、めちゃくちゃ気になる!
>>1 あの最後の一言、めちゃくちゃかっこよすぎるだろ
>>10 『征服する世界がもう残っていないと知って、アレクサンドロス大王が泣いた』って逸話に通じるものがあるな
>>10 『川のほとりでじっと待っていれば、いずれ敵の死体が流れてくる』って格言を思い出すな
>>10 チンギス・ハンの名言かと思ったら、まさかの温厚な地質学者の発言だったっていう
>>11 同じ時代、古生物学者たちも化石を巡ってガチの抗争やってたしな
>>12 「敵を打ち砕き、追い散らし、その女たちの嘆きを聞くこと」――たぶんマーシュの発言(適当)
>>11 自分はファーンズワース教授を想像してたけど、その例えの方が好きだわ
>>14 みんな聞いてくれ、朗報だ。敵は全員死んだぞ!
>>15 69歳の身としては、これ本当によく分かる。子供の頃のいじめっ子とか、自分を利用してきた元友人とか、嫌がらせしてきた元上司とかの訃報を見るたび、ちょっとだけ勝ち誇った気分になる。人前でやったりはしないよ、鬼じゃないから。でも心の奥では小さな勝利みたいに感じるんだよね。向こうは私を潰そうとしてきたけど、私はまだ立ってて、向こうはもういない
>>1 これ、歴代の受賞スピーチの中でも一番辛辣なやつかもしれん。50年も待ってようやく『それ見たことか』が言える立場になったのに、宇宙はそのささやかな満足感すら彼から奪ったわけだから
>>19 『もし受賞できなかったら自分はどうしていたか、みんな気になってたみたいだけど……まあ、それは誰にも分からずじまいだな』って感じか
>>1 ミズーラ湖、来たな!
>>21 この洪水がどんな感じだったか、わりと分かりやすい動画があるよ https://www.nps.gov/media/video/view.htm?id=83BD60AD-B10F-4838-98A5-1E83F5322F0D
>>1 このスケール、正直ほとんど想像できない。ミズーラ氷河湖はエリー湖とオンタリオ湖を合わせたのに匹敵する約2200立方kmの水を溜め込んでいて、それを厚さ約700mの氷の壁がせき止めてた。決壊した時は約48時間で水が抜け、ピーク時の流量は今の地球上のすべての河川の合計流量の10〜15倍と推定されてる。しかもこれが数千年の間に氷のダムが再形成と決壊を繰り返して何十回も起きた。だからこそ、一人の地質学者の言葉をみんなが信じるまでにこんなに時間がかかったんだろうな
>>23 初期のピーク流量は平均で毎秒5億立方フィートだったらしい。イカれてる
>>24 5億立方フィートってどのくらいかというと―― ・エンパイアステートビル13.5棟分の体積 ・ギザの大ピラミッド5.5個分 ・オリンピックサイズのプール5650杯分 ・アメフトのフィールドに積み上げたら高さ1.6マイル(約2.6km)分 ・天然ガス換算なら、約250万世帯を1日分まかなえるエネルギー量
>>1 まさに『プランクの原理』(科学は一つの葬式ごとに進む、というやつ)を地で行く話だな
>>26 これ、政治とか社会の進歩にも当てはまる気がする
>>27 その原理、初めて聞いたけど早くも気に入った。特に『科学は葬式のたびに進歩する』ってパウル・サミュエルソンの言葉が良い
>>19 まあでも、結局一番長生きできたわけだし。宇宙もそこまで彼を嫌ってはいなかったってことだろ
翻訳元■
