日本のリニア中央新幹線の試験走行動画に各国民が自国の鉄道事情を吐露
リニア中央新幹線動画に世界が「自国の鉄道」を吐露
海外コミュニティに投稿された 日本のリニア中央新幹線(試験走行中のマグレブ) の動画が大反響を呼んだ。コメント欄では「米国の鉄道、これ見たら泣けてくる」「英国の電車は60mphで走る、たまに時刻通りに着く(皮肉)」「SFのBARTはクラックヘッド輸送システム」など、世界中のユーザーが 自国の鉄道事情への絶望 を吐露する流れに。一方で「日本のGDPは米国の1/4、面積は1/26。なぜ高速鉄道ができるか分かるだろ」「アメリカは公共インフラへの投資が40年間ずっと貧弱」と、なぜ自国にこれが無いのかという経済論争も展開された。
以下、海外の反応からその背景と現状を独自の視点で分析していく。
日本の新幹線
イギリスにも似たような電車があるよ。 時々60mph(96km/h)まで出ることがある。 時刻通りに到着することも知られている。 ちなみに「似てる」っていうのは、俺たちの国にも電車はあるって意味だ
イギリスの電車では時間という概念は抽象的なものだ。ドクター・フーを作る時、警察電話ボックスじゃなくて電車の車両を使うべきだったな
ドクター・フーの番組表は実際にイギリスの電車時刻表ベースなんだよ ^^^^^つまり^^^^^完全に^^^^^フィクション^^^^^という^^^^^意味で
注意:この特定の車両は実験中のリニアモーターカー(マグレブ)路線で、通常運行されているものじゃない。現在試験中・建設中で、一般開業は2027年予定らしい: https://en.wikipedia.org/wiki/Chuo_Shinkansen 現行の新幹線は300〜350km/h出る。 それでも素晴らしい移動手段で、強くおすすめする
フランスのTGV(Train à Grande Vitesse)もかなり速いよ。 「TGVの試験車両は2007年4月3日、574.8km/hの世界最速車輪付き列車記録を樹立」 俺はチューリッヒ-パリ間で乗ったけど、奇妙な体験だった。電柱や物体が通り過ぎる時だけ速度を感じるんだ。景色は平坦な農地ばかりだから、速度感がない
俺もTGVに数ヶ月ごとに乗るけど、正直まったくスピードを感じない、めちゃくちゃ滑らかな乗り心地。まあ300km/h以上出す専用線路で運用されてるからかも
素晴らしいよ。先日ブリュッセル-ロンドンを往復したけど、片道2時間ちょいだった。しかも飛行機と違って都市の真ん中に着く。ピーク時の速度は313km/hだった、悪くない
サンフランシスコ・ベイエリアではBARTというホームレスのクラックヘッド輸送システムが俺たちの足だ
あと、300ドル程度で「ジャパンレールパス」が買えるんだ。7日間乗り放題。高そうに聞こえるけど、比較的安い値段で日本中見られる。しかも車両は超清潔で広い
2週間前にやったよ!完全にモトを取った。名古屋→京都→神戸→京都→倉敷→湯田中→東京→名古屋の周遊。できる限り違う電車を試したけど、新幹線が一番すごかった。 GPS連動のiPhoneアプリで測ったら302km/hだった。しかもほぼ完全に無音
東京→京都間で1回乗った。加速は長距離にわたって非常にゆっくりで、信号待ちでアクセル踏んだ時の方がG感じるレベル。 「あれ?意外と普通?」って思ってると、田んぼだらけの田舎の村を一瞬で通過する。そこで初めて気づくんだ——自分が人生で最も速いスピードで動いていることに
それは新幹線の話だね。この「中央新幹線」(マグレブ)はまだ試験線から出てない。でも通常の新幹線のスピードを田舎の景色越しに感じる感覚はマジでわかる
地上であの速度はビビる……でもクソかっこいい
そもそも地球上で立ち止まってる時点で、お前は時速1600km/hで動いてるんだぞ(地球の自転)。全部相対的なんだよ……
しっかりしろよアメリカ
日本のGDPは米国の1/4、面積は1/26。なぜ新幹線が成立するか計算してみろ。 編集:単位面積あたりのGDPで言うと、日本は米国の6.5倍
複雑なものを作るのは、こういう条件下では遥かに簡単なんだ: ①他国の失敗データが豊富にあって学べる ②数千年分の劣化版インフラを「クリアまたはアップグレード」しなくていい(パリ-フランクフルト、ロンドン-エディンバラ間にはすでに数百年分の輸送インフラがある) ③国家の大規模インフラ投資が必要。英国(と米国もある程度)は過去40年これがマジで貧弱 ④ボーナス:計画経済(中国)だとさらに楽だが、それは別の問題を生む
毎日通勤で電車乗ってるけど、速度が遅すぎる。米国の鉄道はマジで冗談
日本は電車事故が非常に少ない安全な国だよ
これ厳密にはShinkansen(新幹線)じゃない。これはマグレブ(磁気浮上)の試験車両で、50kmの試験線のみしか走ってない。日本語が分かって、運良くタイミングが合えば、稀にある一般試乗会に参加できる。 通常の新幹線は普通の線路で250〜300km/h(多くは250)走る。新幹線最大の利点は、「全車駆動」で0→250km/hまで2分で出せること(16両編成でこの加速は驚異的)。だから長距離だけでなく30km毎に駅がある中距離区間でも有効なんだ。ヨーロッパの高速鉄道は最高速度に達するまで10分かかるから、遠距離都市間でしか使えない
管理人の分析・見解
時速603km——鉄道の世界記録は10年破られていない
リニア中央新幹線は、JR東海が事業主体となって建設中の超電導磁気浮上式(マグレブ)新幹線で、東京(品川)-名古屋-大阪を結ぶ次世代高速鉄道だ。2015年の試験走行で記録した時速603kmは、鉄道として世界最速。10年以上経った今も破られていない。
表1. 世界の高速鉄道 最高速度比較(営業+試験)
| 路線 | 国 | 試験最高速度 | 営業最高速度 |
|---|---|---|---|
| リニア中央新幹線 | 日本 | 603km/h | 500km/h(予定) |
| TGV V150 | フランス | 574km/h | 320km/h |
| 上海トランスラピッド | 中国 | 501km/h | 430km/h |
| 中国高速鉄道(CR400) | 中国 | 480km/h | 350km/h |
| 新幹線(現行) | 日本 | 443km/h | 320km/h |
| ICE3 | ドイツ | 363km/h | 320km/h |
出典:JR東海ほか各鉄道事業者の公表値
開業すれば東京-名古屋が約40分(現行新幹線で約1時間40分)、東京-大阪が約67分(現行で約2時間半)。ただし当初目標だった2027年の品川-名古屋部分開業は、静岡県内のトンネル工事が大井川水系の水量に与える影響を巡る紛争(2014年〜)で大幅に遅れ、現在は2034年以降へ後ろ倒しされている。世界最速の乗り物の最大の敵が水問題というのは、なんとも日本らしい話ではある。
1964年から60年、新幹線はどう広がったか
リニア以前に、現行の新幹線網がそもそも世界一の規模を誇る。始まりは1964年10月、東京オリンピック開幕直前に世界初の高速鉄道として開業した東海道新幹線(東京-新大阪、当時の最高速度は時速200km)。以後、1972年に山陽、1982年に東北・上越、1997年に長野(北陸新幹線の金沢延伸は2015年)、2004年に九州、2016年に北海道、2024年に北陸の敦賀延伸と、60年かけて全国へ伸びてきた。
営業距離は約3,000km、年間利用者数は4億人超。そして開業以来、乗客の死亡事故ゼロ(自然災害除く)。この安全記録は世界の鉄道史上、類を見ない。
「GDPは1/4、面積は1/26。なぜ日本にできて米国にできない」
海外コメントで出ていたこの問いには、構造的な答えがある。
まず国土の形。日本は南北に細長い列島で、東京-大阪間に人口の大半が集中するベルト地帯構造を持つ。高速鉄道に最適な地形だ。米国は東西に広く、NY-LA間は4,500km。これは航空機の方が経済合理性が高い距離で、鉄道の出番がそもそも少ない。
次に政治。米国では1950年代以降、自動車産業(フォード、GM)と航空産業がロビー活動を展開し、「鉄道は時代遅れ」というイメージを意図的に作ってきた。旅客鉄道公社アムトラックは慢性赤字のまま政治的予算配分の対象にとどまり、投資不足の悪循環に陥っている。日本では1987年の国鉄分割民営化以降、JR各社が鉄道事業に専念する独立採算企業として高速化投資を続けてきた。この差は大きい。
そして地震対策。日本の新幹線は地震頻発国で発展したため、地震感知と即時停止のシステム、高架構造、免震軌道が標準装備になっている。技術自体は輸出可能だが、相手国の調達制度や安全基準との適合に時間がかかる。
「自国の鉄道に絶望する」の本当の意味
新幹線技術の輸出は進んでいる。台湾高速鉄道(2007年開業)、英国HS1の一部車両(日立製)、計画中の米テキサス州ダラス-ヒューストン高速鉄道。リニア技術もJR東海が米ノースイーストコリドー(NY-ワシントン)へ売り込みを続けており、トランプ・バイデン両政権で部分的に検討対象となった。
海外コメンターが「日本の新幹線を見ると自国の鉄道に絶望する」と書くとき、それは単なる技術への賞賛ではないと思う。羨ましがられているのは603kmという数字ではなく、公共インフラに60年間投資し続ける政治判断ができた、という一点だ。技術は買える。60年は買えない。
参考・出典
- JR東海ほか各鉄道事業者の公表値(最高速度・営業速度)
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