【W杯】日本、強豪オランダと2-2ドロー → 海外「引き分けこそ日本にとって最高の結果だ」

強豪オランダと2-2ドロー、二度追いついたサムライブルーへの海外の反応
2026年6月14日、ワールドカップ・グループF初戦で、日本は優勝候補の一角オランダと2-2で引き分けた。前半は0-0で折り返し、後半はファン・ダイクのヘディング、そしてサマービルのカーブシュートで二度先行されながら、中村敬斗の一撃、さらに88分に鎌田大地が押し込んで、二度とも追いついての勝ち点1だった。
海外掲示板では試合前、「3-1でオランダの勝ち」「三笘も南野も遠藤も離脱、日本はもう終わりだ」と悲観論が大勢を占めていた。それがいざ蓋を開けてみれば――。
以下、海外掲示板の主要な反応を訳して紹介する。
がんばれ日本。いくぞ、LET'S GO 日本!!
アジア勢でW杯優勝の現実味があるチームなんて一つもない。日本はベスト8まで行けば上出来、ベスト4なら出来過ぎってところだ。
3-1でオランダだろうな。でも日本はいつも通り、見事な闘志を見せてくれるはずだ。
どっちのチームも守備が上手くない。これはゴールが入るぞ。
三笘アウト、南野アウト、遠藤アウト…日本ブラザー、もうどうすりゃいいんだ…。
頼む頼む頼む、日本、うちのチームをコテンパンにしてくれ! あいつらには目を覚ますきっかけが必要なんだ。
俺は日本を応援する。
日本に全張りだ。
オランダの女性はとても美しい。だが今日は日本に一票入れるよ。
行こうぜ日本、今夜は勝ち(W)だ。
日本のディフェンダーはみんな188cmくらいある。一方うちには高さのある攻撃陣がいない。ウェグホルストくらいだが、彼は代打要員で完全にネタ枠だ。
GO JAPAN GO! 行け日本!
ここ、みんな日本を応援してるのか?
このFOXの中継、完全にオランダ寄りじゃないか。日本のことは全く持ち上げないな。
肉体面を除けば、あらゆる次元において私は日本人だ。こんにちは、諸君。
お前ら(英国人)はアングロ圏の日本人みたいなもんだよ。だからみんなに愛されるんだ。
オランダはW杯決勝で2大会連続敗退しても立ち直ったチームだ。今回も大丈夫だろう。
正直、コーマン監督になってから、俺たちはまだ世界ランク25位以内のチームに一度も勝ててないんだよな…。
意味も分からず『バスを停める(park the bus=超守備的戦術)』を連発するのはやめろ。ただ守備的に戦うのと、本当にバスを停めるのは違うんだ。
オランダはこの試合で“物語”を完全に見失った。ここから立ち直るのは相当きついぞ。
ブランソン>ウェンビー、日本>オランダ。チビ王たちの時代が来たんだ。ノッポどもはひざまずけ。いや、もっと低く。さらに低く。そのまま続けろ…。
引き分けは、実は日本にとって最高の結果なんだ。このグループで狙うべきは2位通過。この結果なら、次のチュニジア戦に勝って勝ち点を取れば、あとは自分たちで展開をコントロールできる。
管理人の分析・見解
主力を欠きながら、二度追いついた「サムライブルーの粘り」
まず試合を振り返る。オランダ 2-2 日本。51分、ファン・ダイクのヘディングで先制を許すと、57分に中村敬斗が押し込んで即座に追いつく。63分にサマービルのカーブシュートで勝ち越されるも、88分、伊東純也のコーナーキックを小川航基がそらし、鎌田大地が押し込んで再び同点に追いついた。三笘薫・南野拓実・遠藤航ら主力を欠く非常事態のなかで、世界ランク上位のオランダ相手に二度ビハインドを背負いながらの勝ち点1は、十分に価値ある結果だ。海外の評も「日本はいつも通り、最後まで走り抜く闘志を見せた」と概ね好意的だった。
引き分けの価値は、相手オランダの「格」で測るべきだ
日本がもぎ取った勝ち点1の重みは、相手であるオランダの強さを知ればわかる。そもそも今大会開幕前のFIFAランキングは、オランダが8位、日本が18位。実に10ランクも上の、明確な格上が相手だった。さらにオランダはワールドカップで1974年・1978年・2010年と3度の準優勝を誇る、欧州屈指の伝統国でもある。そして何より、つい前回――2022年カタール大会での戦いぶりが、その実力を雄弁に物語っている。
オランダは2022年大会の準々決勝で、“あの”アルゼンチンと対戦した。残り8分で0-2と追い込まれながら、長身FWウェグホルストが土壇場で2ゴールを叩き込んで2-2に追いつき、延長戦へ突入。最後はPK戦の末に敗れたものの、勝ち上がったアルゼンチンはそのままワールドカップを制覇している。つまりオランダは、「世界一になったチームを、PK戦の最後の最後まで追い詰めた」チームなのだ。
表1. オランダのワールドカップ成績
| 大会 | オランダの成績 |
|---|---|
| 1974・1978・2010 | 準優勝(決勝で3度敗退) |
| 2014 ブラジル | 3位 |
| 2022 カタール | ベスト8(優勝国アルゼンチンとPK戦の死闘の末に敗退) |
| 2026 北中米 | 日本と2-2(進行中) |
出典:FIFAワールドカップ 各大会の戦績より
この「優勝国を土俵際まで追い詰めた格上」を相手に、しかも三笘・南野・遠藤という主力を欠いた日本が、二度のビハインドを跳ね返して2-2に持ち込んだ。これを「惜しい引き分け」ではなく「価値ある勝ち点1」と評するのは、決して身びいきではない。皮肉なことに、この試合前にオランダのファン自身が「完全にネタ枠」と切り捨てていた長身FWウェグホルストこそ、4年前にアルゼンチンを土壇場まで追い詰めた、当の立役者だったのだ。
なぜ世界は日本のサッカーを「応援」するのか
このスレッドで何より印象的だったのは、敵であるはずのオランダのファンまでもが日本を応援していたことだ。「頼む、日本、うちのチームを叩き起こしてくれ」という自国への発破、「俺は日本に全張りだ」という宣言――。これは日本代表が長年積み上げてきた「判官びいきを誘う愛されキャラ」の証左でもある。
背景には、日本の「主力を欠いても全員で泥臭く走り、強豪に食らいつく」スタイルへの共感がある。加えて、アニメや文化を通じた親近感を口にする声も多い。試合後に飛び出した「ブランソン>ウェンビー、日本>オランダ。チビ王(短身の選手)たちの時代が来た」という冗談まじりの賞賛は、フィジカルで劣る日本が頭脳と組織で渡り合う姿への、ある種の敬意の裏返しだろう。
結論:引き分けは、日本にとって「最高の結果」かもしれない
スレッドを締めたのは、ペルー人による冷静な戦術分析だった。「引き分けは、実は日本にとって最高の結果だ。このグループで狙うべきは2位通過。次のチュニジア戦に勝って勝ち点を伸ばせば、あとは自分たちで展開をコントロールできる」。
確かに、グループFはオランダ・日本・スウェーデン・チュニジアの構成。強豪オランダと勝ち点を分け合い、格下チュニジアを叩ければ、決勝トーナメント進出は十分に現実的だ。試合前は「3-1で負ける」と書かれていた日本が、終わってみれば「最高の結果」と評される。優勝国を土壇場まで追い詰めた強豪と互角に渡り合った日本が、この勢いのまま決勝トーナメント、そしてその先へ駒を進められるのか。北中米の夏は、まだ始まったばかりである。