【まさか映画が途中で入れ替わるとは】海外「サイコの豹変が完璧すぎる」
映画の「途中でジャンルが変わる」瞬間、海外掲示板で名作リストアップ祭りに
海外掲示板に、物語の途中で映画のジャンルそのものが一変し、それでいて破綻せずに成立している作品を尋ねるスレッドが立った。スレ主は、前半は緊張感のある詐欺コメディなのに中盤から一気に心理スリラーへと転じる『パラサイト 半地下の家族』を筆頭の例に挙げ、他にどんな作品があるか呼びかけた。返信では、フィルム・ノワールから一転してホラーに変わる『サイコ』が圧倒的な支持を集めたほか、『プレデター』『第9地区』『フルメタル・ジャケット』などジャンル転換の代表作が続々と挙がった。さらに、ジャンル転換そのものだけでなく、往年の映画館の上映方式にまつわる意外な裏話にまで話が広がり、盛り上がりを見せた。以下、海外掲示板の主要な反応を訳して紹介する。
映画で大きなトーンの転換をやり切るのは本当に難しい。あるジャンルとして始まった映画が急に別物に切り替わると、大抵はただちぐはぐに感じられて観客が置いていかれるだけになる。でも、それを本当にやり切った監督がいる時、それは映画史に残る体験になる。『パラサイト 半地下の家族』はその現代における完璧な例だと思う。前半はまるまる、階級社会に入り込んでいく緊張感たっぷりの風刺コメディを丁寧に作り込んでるのに、あの家政婦がインターホンを鳴らす瞬間、床が一気に抜け落ちるみたいに息もつけない悲劇スリラーへ変わる。最近だと『バーバリアン』もこれをすごくうまくやってた。じわじわ来る心理スリラーから、一気にモンスター映画のジェットコースターに転じる感じで。あるジャンルで始まって途中で完全に別物になって不意打ちしてくる映画、他にある?
『サウンド・オブ・ミュージック』もある意味そう。楽しい歌はぜんぶ前半に詰まってて、後半は見応えのある戦争ドラマになる
>途中でジャンルが完全に変わって、それをやり切ってる映画は? 『ハンコック』 >やり切ってる映画? ……いや、やっぱいいわ
『カメラを止めるな!』。どうやってそれをやってるかはネタバレしたくないけど、最初の30〜40分を過ぎたあたりで本当にギアが切り替わって、そこから傑作になる
うろ覚えだけど『グッドモーニング,ベトナム』は、ロビン・ウィリアムズ主演の割と軽めのコメディとして始まって、終盤3分の1でベトナム戦争についてのシリアスな社会派作品に変わる
アン・ハサウェイ主演の『コロッサル 極大生物出現』。おバカなコメディ映画から一瞬でシリアスに変わる
『トゥルーライズ』は、始まりも終わりも優れたアクション映画なのに、真ん中に爆笑もののラブコメが挟まってる
>>2 あの映画は映画の見方そのものも変えたんだよ。『サイコ』以前は上映時間っていう概念自体が無くて、いつ入っても好きな時にふらっと座って観るスタイルだった。ヒッチコックは大きなどんでん返しで観客に本当に驚いてほしくて、決まった時間に上映を始めて途中入場を一切禁止するよう配給側に要求したんだ。映画館側は最初嫌がってたけど、来場者にきちんとチケットを買わせて上映終了後には退場させる形にすれば、ずっと居座られるより結果的にチケットが多く売れると気づいて、しかも上映の合間に館内清掃もしやすくなったらしい
>>3 ヒッチコックが業界全体のその流れを加速させた立役者なのは間違いないけど、1960年より前から上映時間もチケットも普通に存在してたよ
>>3 あと「Bムービー」って呼び方もそこから来てるんだ。当時のプログラムは大抵2本立てで、客が本当に観に来てる高予算の「Aムービー」と、その添え物の低予算作品「Bムービー」を組み合わせて上映してた。あと映画館は、各家庭にエアコンが普及する前は、涼みに行ける数少ない場所の一つでもあったんだよ
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』。最初は普通によく出来た犯罪ドラマなのに、途中でいきなり急展開する
>>6 前情報ゼロで父と一緒に観に行ったんだけど、二人とも今でもあの時のサプライズの話をするよ
>>8 冒頭であの宇宙船を見せてさえいなければ、あれはもう完璧な映画だったのに
>>9 今それをYouTubeで調べてみたんだけど、あの映画は何度も観てるのに、その宇宙船のシーンだけは今日まで一度も見た記憶がないんだ。ヘリコプターのシーンから始まるバージョンとか存在するのかな
>>9 『プレイ(2022)』もそれと同じ構造だよ
>>11 『プレイ』は1作目以降で一番の出来だと思う
『第9地区』。ドキュメンタリー形式で始まって、途中からドキュメンタリークルーが立ち会えなかったはずの純粋な物語パートに切り替わり、アクション映画になって、最後はまたドキュメンタリーに戻る
>>13 それ、自分も挙げようと思ってた。あの切り替わり自体でむち打ちになったんじゃなくて、それがあまりにも自然に起きてたって後から気づいた時にむち打ちになった
>>15 なぜか『ストライプス』も全く同じ構造でそれをやってる
『Bugonia』は2〜3回それをやってる。どこまでうまくやれてるかは人によって感じ方が分かれると思うけど、自分にはすごく効いた
>>17 『Bugonia』、本当に良かった。ああなることは分かってたはずなのに、実際にああなる瞬間まで全く予想がつかなかった。分かる人には分かると思う
自分にとってはそれが『ワールズ・エンド』(エドガー・ライト監督)だった。大人になって疎遠になった友人グループが再集結する英国コメディとして始まって、その中の一人(サイモン・ペッグ)が高校時代の栄光をもう一度味わおうと過去に固執してる。パブでの乱闘の最中、ある瞬間を境に完全に別物へと変わる。妻がまさに『この映画あんまり好きじゃない、そこまで面白くない』って言おうとした矢先にあのシーンが起きて、しばらく黙って『……今何が起きたの……』って呆然としてたよ
>>20 『ワールズ・エンド』は評判以上の出来だと思う。『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ』みたいなジャンルオマージュを期待した人には残念だったかもしれないけど、確かにその路線ではありつつ、笑いは控えめでもっと大人びた作品になってる。4作目があるならどんな内容になるのか気になってるのは自分だけじゃないはず
>>23 「はいはい、人種と消費主義をめぐる風刺コメディね……は?なんだこれ」
>>26 それ言おうと思ってた。前半は完全にロマンティックコメディなのに、後半は胸をえぐられるような強制収容所の悲劇になる
>>1 まさに『パラサイト 半地下の家族』がそれ。前半は低リスクの詐欺コメディなのに、中盤からいきなり息もつかせぬ心理スリラーに変わる
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