【王子なのに雑魚すぎ】海外「パリスは名演技」→「いや脚本の手柄だろ」
『トロイ』のパリス王子の演技、海外で賛否真っ二つ
海外掲示板に、2004年の映画『トロイ』でオーランド・ブルームが演じたパリス王子の演技を「名演だ」と称える投稿が立った。スレ主は、決闘から逃げ出す情けない姿こそ普通の人間のリアルな反応であり、終盤に弓で仲間を守り抜く成長描写も含めて見事な演技だと主張する。しかし返信欄では「それはブルームの演技ではなく脚本の手柄」「終始一本調子で下手」と真っ向から反論する声が相次いだ。ギリシャ神話の原典との違いや、ショーン・ビーン演じるオデュッセウスがいかに惜しまれているかという脱線トークまで巻き込み、大論争に発展した。以下、海外掲示板の主要な反応を訳して紹介する。
パリスへの世間の評価は総じて低いけど、あの振る舞いは同じ状況に置かれた男の95%がやることだと思う。ブルームは『ハリウッド的』な英雄像じゃなく、完全にリアルな人間としてキャラを演じてる。物語はヘレンを連れ去るところから始まって、それが大惨事を招くわけだけど、これは温室育ちで未熟な若者が、実際の戦争がどういうものかまるで分からないまま衝動だけで無謀な選択をした姿として正確な描写だと思う。メネラオスとの決闘で戦争の現実を突きつけられた時、パリスはパニックになる。逃げ出してヘクトルのところまで這っていく姿を見て観客はバカにするけど、客観的に見れば、訓練を受けていない子供が歴戦の激怒した戦士と対峙すれば心が折れるのは当然だ。名誉のために死ぬという概念より、人間としての生存本能の方が単純に勝る。あと見落とされがちだけど、パリスは映画の終盤でちゃんと汚名返上してる。木馬を見つけた時、他のトロイア軍の指導者たちより冷静に『焼き払え』とはっきり言ってたし、都市が陥落した時は最前線の剣士であろうとするのをやめて、自分が本当に持ってる唯一の技術である弓を使う。逃げる民間人を援護するために残って、アキレスを見事に倒してみせた。ブルームは、キャラを格好良く見せようとしなかった点こそ評価に値すると思う。ただ、大きな過ちを犯して、迫りくる死に本気で怯えて、最終的に自分の民を守る現実的な方法を見つけた、そういう未熟な男をそのまま演じただけなんだ。ヘクトルの理想主義と対をなす、すごくリアルな描写だと思う。観客はヘクトルの描かれ方を愛するけど、人間の本質という意味ではパリス側の描写の方に真実味があると思う。
>>2 この投稿自体、支離滅裂だと思う。タイトルではブルームの演技を称賛してるのに、本文の内容はほぼ脚本の話で、ブルーム自身が何を演じ切ったかについてはほとんど触れてない。『観客にバカにされてる』って言うけど、誰がバカにしてるんだ?あのキャラは軽蔑されるように書かれてるだけで、それも脚本の話。『格好良く見せようとしなかった点は評価に値する』って言うけど、そもそもそれを選べる余地があったと思うか?もしブルームが格好良く演じようとしてたら、監督が『はい、それ採用します』って言うと思うか?そんな演技がそのまま編集に残ると思うか?失礼だけど、このプロセスについて、なんか変な理解をしてると思う
ブルームはパリスとして良い仕事をしたと思う。でも、それはブルームの『演技の解釈』というより、脚本上でパリスがどう書かれているかの話だと思う。そもそもブルームには、パリスを『ハリウッド的』に英雄っぽく演じる余地なんて無かった。脚本自体が、恐怖に屈する未熟な若者としてパリスを明確に描いてるんだから
>>5 同意。ただ自分としては、この映画ではエリック・バナの方が役者として際立ってると思う。パリスがヘレンを船に匿ってたと分かった瞬間の表情の芝居がずっと頭に残ってる。自分がもたらそうとしてる災いの大きさに気づいていく様子が表情だけで伝わってくる。ヘクトルには名誉、家族や国への愛情、時には絶望や諦観まで完璧に吹き込んでたと思う
>>5 それでも、あのキャラは映画の弱い部分だとよく言われてるよ。臆病者を演じること自体はまあいいとして、メネラオスとの一騎打ちでの演技が終始一本調子でひどい
>>6 どっちも正しいと思う
『イリアス』読んだことある?まさにそのままのキャラクターなんだけど(笑) 実際、自分が『トロイ』で一番気になったのは神々の介入が無いことなんだよね。原典では、メネラオスとの戦いでアフロディーテがパリスを助けて、寝室にこっそり連れ帰ってる
>>9 『トロイ』は意図的に神の介入を排除する選択をしてる。原典では大事な要素なのは分かるけど、この映画は『実際はこうだったかもしれない』という方向性を狙ってるんだと思う。トロイア戦争の元になった叙事詩自体、実在の紛争を基にしてると考えられてるわけだし。あと、アキレスのかかとに刺さった矢は致命傷じゃなくて、動けなくするための一撃止まりだった。全体としては悪くない映画だと思う。ただ、せっかくのすごい美術セットを、ブラッド・ピットの顔のアップのために無駄にしたのはもったいなかった。これは自分の感想だけじゃなくて、ピット本人もそう言ってたらしい
>>10 そもそも、あの叙事詩が実在の紛争を元にしてるっていう確たる証拠は無いよ。トロイという都市自体は実在してて戦争もあったけど、我々がイメージするような『トロイア戦争』そのものを裏付ける発掘物や伝承は見つかってない
>>11 いや、実際にトロイの遺跡からは紀元前1200年頃の地層で、火災の跡や未埋葬の遺骨、鏃といった明確な戦闘の痕跡が発掘されてる。定説では、叙事詩が書かれる300〜400年前に実際にあった紛争が、トロイア戦争の元になったとされてるはずだよ
『プライベート・ライアン』のアップハムと同じだよ。多くの観客が実際に置かれたらどう反応するかを体現してるキャラクターなんだと思う
>>13 言うのは簡単だけど、現代で例えるなら『銃を顔に突きつけられても俺は怯まない』って言ってるようなもんだよ。勇敢(というか正気じゃない)人間ならやるかもしれないけど、普通の人は物陰に逃げて助けを呼ぶ。それに、自殺願望でもない限り、大抵の人間は死に直面したら二度目でもまた逃げるはずだ
>>14 簡単だとは言ってないよ。ただ、望まずに戦場の修羅場に放り込まれた男と、自分から戦争を始めておきながら、自分が危険に晒した何万もの人々のために自分の命すら差し出せない男とでは違いがあると言いたいだけ。個人的には、どちらか一方によりシンパシーを感じる
今まで見た中でもかなりぶっ飛んだ過大評価だと思う。『名演』と呼ぶに値する演技も、演出も、撮影も、プロダクションのどの側面も一つも無い
>>16 キャラクターの人物像としては筋が通ってると思う。でも、オーランド・ブルームの演技自体は良くない。セリフ回しが終始硬くて、わざとらしくて芝居がかってる。『キングダム・オブ・ヘブン』や『パイレーツ』の似たような未熟な役の方がまだ上手くやってると思う。演技として劇的に違うわけじゃないけど、あの2作では時々、下手なシェイクスピアをやってる演劇部の子じゃなく、ちゃんと生きてる人間に見える瞬間があるんだよね
>>18 ショーン・ビーンだけが生き残る映画とか、貴重すぎるだろ
>>18 ショーン・ビーンの演技は文句なしに良かったけど、脚本側が彼を活かしきれてないと思う。イリアスものの映画には木馬を作るオデュッセウスが絶対必要だけど、すでに2時間半ぎっしり詰め込まれてる映画で、他に彼にやらせる余地がどれだけあった?
>>18 『トロイ』は超自然的な要素を丸ごと排除することで成立してる戦争映画だと思う。基本的にはそれでも戦争物語として機能するから、この方向性でも逃げ切れてるし、個人的にはうまくいってると思う。でも『オデュッセイア』から空想要素を抜いたら、そもそも存在意義が無くなってしまうし、逆に付け足したらトーンが劇的に変わってしまう。ビーンが素晴らしいオデュッセウスだったこと以外は、そもそも成立する場所が無かったんじゃないかな
>>18 実際、あの流れでオデュッセイアのスピンオフをその場で作ってショーン・ビーンに任せなかったのが、正直驚いたし残念だった。彼ならオデュッセウス役として最高だったはずなのに
>>19 原典からあまりに離れすぎることになるから、彼を殺すわけにはいかなかったんだろうね
決闘から逃げたことを叩く人もいるけど、確実に死ぬと分かってる、しかも苦しみ抜くことになる相手に、若者が直面してるんだからな。パニックになって逃げるのは当然だと思うし、大抵の人がそうする。ヘクトルは助けるべきじゃなかったのかもしれないけど、助けないという選択肢は彼には無かっただろうね
>>24 そういう考え方をするから、トロイア人自身もパリスを嫌ってたんだと思うよ(笑) 原典の同じ節で、トロイア人たちはパリスがメネラオスとの戦いに負けて死んで、何年も続いた戦争がさっさと終わってくれることを望んでたくらいだから
>>1 パリスはとにかくクソ野郎だと思う。どうしようもない奴なんだよ。オリジナルの叙事詩の中でもクソ野郎だし、今作みたいに原典にあまり忠実じゃない翻案の中でも、結局クソ野郎になる。格好良くもならないし、好かれるキャラにもならない
翻訳元■