【海外の反応】『あしたのジョー』ちばてつや氏死去(87)→海外勢「白い灰になるまで燃え尽きた」

『あしたのジョー』ちばてつや氏、87歳で死去 海外アニメ掲示板に広がった600件超の追悼
海外のアニメ系掲示板に、ボクシング漫画『あしたのジョー』の作者ちばてつや氏が87歳で死去したという速報が投稿された。スレ主が貼ったのは毎日新聞英語版の記事リンクと「安らかに」の一言だけだったが、そこから一晩で600件を超える反応が積み重なっていった。普段は軽口の多い住民たちも、このスレでは定型文のお悔やみに留まらず、白い灰になるまで燃え尽きたという伝説のラストシーンの衝撃、相棒だった原作者・梶原一騎との凸凹コンビぶり、小島秀夫氏ら各界からの追悼、三島由紀夫も愛読していたという逸話、そして作品がよど号ハイジャック事件の声明文に引用された史実まで、長文で語り合った。以下、海外掲示板の主要な反応を訳して紹介する。
速報:『あしたのジョー』の作者、ちばてつや氏が87歳で死去 (毎日新聞英語版の記事より) 安らかに。

>>1 くそ、ちょうど『あしたのジョー』を読み始めたところだったのに。安らかに。
>>1 漫画界における絶対的な巨匠の一人。偉大な遺産を残してくれた、素晴らしい作家だった。安らかに (画像:『あしたのジョー』最終回、リングの隅で真っ白に燃え尽きたジョーを描いた伝説のラストイラスト)

>>1 正確に言うと、ちばさんは作画担当で、原作(脚本)はペンネーム・梶原一騎が担当してた。とはいえ、ジョーを不朽の名作たらしめたのは間違いなくちばさんの画力だ
>>1 彼にはまだ山ほど未翻訳の作品がある https://mangadex.org/author/bb386677-86cf-43ee-bc3d-28f3bb4bdf4e/chiba-tetsuya 少なくとも、自伝漫画の残りだけでも読んでみたい

>>1 作者が主人公をちゃんと成長させて見せてくれた、っていうのがどれだけすごいことか、あまり語られてない気がする。今の漫画じゃなかなか見ない (画像は未翻訳作品。巻を追うごとに主人公が大人になっていく)

>>1 三島由紀夫も彼の漫画が好きだったらしいぞ(作画だけ担当した作品だけど)。 『三島は特に週刊少年マガジン連載中のボクシング漫画「あしたのジョー」を毎週楽しみに読んでいた』とある

>>1 ちばさんと原作の梶原一騎(ペンネーム)は、ずっと凸凹コンビだった。 ちばさんは世界平和を夢見るヒッピー気質、梶原さんはヤクザと付き合いがあってしょっちゅう喧嘩していたタイプ。 ジョーという作品は、その組み合わせだからこそ生まれたんだと思う
>>7 漫画の作者というと、つい『孤高の天才』みたいなイメージで語られがちだけど(実際にはアシスタントチームがいることが多いのに)、ジョーはまさに、正しい組み合わせの人間が集まったときにどんな傑作が生まれるかを示してるよな
87歳なら、十分に長生きしたほうだろう
安らかに……彼が漫画界の内外でどれだけ影響力を持っていたか、いくら言っても言い足りないくらいだ (画像:ゲーム監督・小島秀夫氏の追悼ポスト。『あしたのジョー』最終回の挿絵とともに「R.I.P.」)

漫画だと、ジョーが送られる少年院はそれなりに警備が厳しいけど普通の施設だった。アニメ版だと島に設定が変えられていて、それはそれでスパイスが効いてていいんだけど、ジョーが看守たちと脱獄に成功するエピソードがあるんだよな。しかも肝心なのは、本当はそのまま逃げられたのに、わざわざ少年院に戻ることを選ぶってところ。漫画だとそれが効いてるんだけど、アニメだとジョーはそもそも島から出られないから、あのシーンの重みが薄れちゃってる気がする
彼は、自分の炎を燃やし尽くした。後に残ったのは、真っ白な灰だけだった
ちばさん本人の話によると、本来ジョーは死ぬ予定じゃなかったらしい。梶原が最初に提案した『ジョーが洋子の家で療養していて、ぼんやり外を眺めている』という原作のラストが気に入らなくて、土壇場であのページを描いたんだと。……まあちばさんは後年、その『没になった方のラスト』もイラストとして描いてはいるんだけどな。どちらにしろ、ジョーのボクサー人生はあそこで終わっていた
>>11 パンチドランカーの後遺症で死んだのか、それとも単に力尽きただけなのか……どちらにしても、悲劇的なまでにジョーらしい最期だと思う。自分の身体を顧みず、ボクシングにのめり込み続けた。それが彼にとって一番幸せな生き方だったのは間違いないけど、身体を酷使し続けた代償は、いつか必ずやってくる

>>12 一番好きなイラストレーターの一人だった。荒木伸吾さんの作画がアニメに乗っかって、原作の良さを極限まで引き出してたよな。昭和の巨匠たち……白土三平さんや梶原一騎さんも数年前に亡くなっていて、本当に一つの時代が終わりつつあるのを感じる
松本零士とちばさんはすごく仲が良くて、二人でマチュピチュに行ったとき、高山病で視界が金色に見えて『本物の黄金の都市だ』って二人で盛り上がったらしい。もう二人とも旅立ってしまった。これは少し前にあった松本零士の葬儀でのちばさんの様子だ(孫悟空の声を担当した野沢雅子さんの姿もあった。メーテルの声の池田昌子さんはすでに亡くなっている)。伝説の人たちが、次々と夕陽の向こうへ歩いていく

見開きの大ゴマがすごく好きだった。スラム街の住人や試合の観客みたいな脇役まで、一人一人ちゃんと描き分けられてて、隅の方では誰かが殴られてたり物をぶつけられてたりして、常に何かが起きてる。カール・バークス(ディズニーの漫画家)っぽい密度だよな。ちばさんは直接影響を受けてたのかな
今のボクシングは、昔ほど文化的な影響力を持ってないよな。井上尚弥みたいな天才がまだ現役なのに、ヘビー級じゃないと誰も注目しない
>>18 『熱血』という言葉自体を広めた功績は置いといても、ボクシング以外の若者にも影響を与えたのは確かだよ。 実はハイジャック事件を起こしたグループにまで影響を与えてる https://dot.asahi.com/books/articles/-/65355?page=3
>>18 俺たちだって子供の頃に『スラムダンク』や『キャプテン翼』を読んで、ただ『うわ、自分も今すぐスポーツやりたい』って思ってたわけじゃなくて、チームワークとか友情とか、頼れる指導者の存在とか、あるいは単純に自分を高めることの大切さを感じ取ってたわけじゃん。 こういう物語がいつまでも記憶に残るのは、競技そのものが理由じゃないってことだよ
文化勲章の受章は、漫画・アニメ業界の人間としては今なお最高の栄誉として残ってる。彼はその唯一の受章者だ。 漫画がどんどん社会的に認められていく過程をリアルタイムで見てきた人でもある。2002年に紫綬褒章、2012年に旭日中綬章、そして2024年にこの最高位の文化勲章を受けた

『ジョーとリキイシは、人生でやってはいけないことの見本』って話があったけど、リキイシが減量していく描写は本当に見てて辛かった。考えてみるとさらに悲劇的で、あの試合の後ジョーは成長期を迎えて体が大きくなるんだよな。もしジョーがウルフ戦で負けてたら、リキイシとの再戦がもっと先延ばしになってて、その間にジョーが成長期を迎えて、リキイシが2階級も落とさずに再戦できてたかもしれない。 それに、ジョーが感動的なのは、最初は宿無しで町から町へ流れて、詐欺まがいのことをしたり喧嘩ばかりしてたのに、物語の終わりには世界クラスのボクサーになってるってところだと思う。丹下のボクシング指導にすら最初は興味がなくて、ただ金目当てだっただけに、余計にリアルに感じられる。『日本人魂』云々を抜きにしても、彼の人生の積み重ね方は普通にちゃんとしてる
『あしたのジョー』は、もともと労働者階級や学生のために書かれた作品だから、70年代当時の日本にあった貧富の格差にすごく批判的なんだよな。スラム街が今よりずっと身近だった時代の話だ
女のことなんか気にするな。人生ってのは、燃えるような情熱に身を焼かれることなんだ…… あんたの炎を俺たちに分けてくれてありがとう、先生
翻訳元■
